後立山(富山) 大地山(1167m)、初雪山(1610m) 2018年3月31日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 5:06 大地山登山口−−6:05 638m峰−−6:34 796.1m峰−−7:44 大地山 8:02−−8:38 1222.9m峰−−10:06 初雪山 11:15−−12:09 1222.9m峰−−12:44 大地山 12:57−−13:32 796.1m峰−−13:49 638m峰−−14:12 大地山登山口

場所富山県下新川郡朝日町
年月日2018年3月31日 日帰り
天候快晴
山行種類残雪期の籔山
交通手段マイカー
駐車場大地山登山口に駐車場あり
登山道の有無大地山まであり、その先は無し
籔の有無積雪で無し
危険個所の有無無し
冬装備アイゼン、ワカン、ピッケル携行したがいずれも使用せず
山頂の展望どちらも大展望
GPSトラックログ
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コメント初雪山西尾根の大地山登山口より初雪山を往復。標高638m峰より上部で残雪が現れ、740m鞍部より先で残雪が連続するようになる。雪質及び天候は最高で持って行ったアイゼン、ワカン、ピッケルの出番は無かった。噂通りの大展望の尾根が続く。この日の入山者は私を含めて10人


大地山東側から見た初雪山に続く稜線
地図クリックで等倍表示


大地山登山口。熊注意の標識あり 標高300m付近
標高490m肩で初めて雪が登場 標高420m付近
今年初のイワウチワ 638m峰
マンサク 標高650m付近。夏道は南斜面をトラバース
標高720m付近で南から4人パーティー登場 標高750m付近
標高750m峰。この先は雪がほぼ連続 796.2m峰
標高870m付近 970m峰北側を通過
1090m肩から見た大地山〜初雪山
大地山山頂
大地山山頂から見た360度展望写真(クリックで拡大)
大地山東斜面から見た初雪山。まだ遠い カモシカの足跡
1223.1m三角点峰から見た初雪山に続く尾根(クリックで拡大)
1223.1m三角点峰南側で雪が割れて西を巻いた この4人組とは初雪山まで数100mの距離
1250m峰から見た初雪山 1247m峰から見た初雪山
標高1310m付近 標高1360m付近
標高1470m付近 標高1530m付近
初雪山山頂 気象観測施設の電柱だった
初雪山山頂から見た360度展望写真(クリックで拡大)
初雪山山頂から見た東の展望(クリックで拡大)
初雪山山頂から見た後立山〜剱岳〜剱岳北方稜線(クリックで拡大)
初雪山山頂から見た剱岳〜剱岳北方稜線(クリックで拡大)
後続4人組は標高1530m肩で休憩 まだまだ大地山は遠い
藪の迂回中に追い越した単独男性 やっと大地山が近づいてきた
大地山への最後の登り返し 大地山東斜面の幕営跡
大地山山頂
大地山から見た黒菱山
大地山から下山開始 「700 ユキ」 標高700m 冬道のサイン
「700 ナツ」 標高700m 夏道のサイン 638m峰のペイント
638m峰から下は雪はほぼ無し 標高260m付近
大地山登山口駐車場 大地山登山口
夢創塾 林道をちょっと歩いて駐車余地へ


・誰でも一度山名を見れば忘れられない山。以前は登山道は無かったが山頂に気象観測施設が設置されて越道峠から夏道ができたがマイカーで入れないのでアプローチが悪く、距離も長く不便なコース。登るなら雪のある時期に別ルートでショートカットがいい。ただし藪の深さからして初雪の時期ではなく残雪期がいい。ネット検索によると一般的には朝日小川ダム付近にある大地山登山口から往復される。大地山とは標高1167m峰のこと。
・事前にネットで検索すると大地山登山口には夢創塾という施設があるらしいので見落とす心配は無さそうだ。県道とは反対側で小川の右岸側の林道にある。
・地形図を見る限りでは痩せ尾根や急傾斜があるわけではなく比較的安全に登れそうなコースだった。
・上記コースに対して北側の境川沿いの林道から北尾根を往復することも考えられた。ネット検索ではこのルートの記録も出てきたが山スキーの記録ばかりだった。初雪山北斜面は山スキーに格好の植生らしい。もちろん歩いて登れないわけはないし、大地山経由よりも距離は短くできそうだ。しかしスタート地点の標高はこちらの方が低いし、標高が低い区間の林道歩きが長いのでスギ花粉を浴びる時間も長そうで、すぐに標高を上げられる大地山経由とした。
・東京からだと富山平野は遥かに遠いが長野からだと意外に近い。カーナビの表示で130km弱で魚沼に行くより近かった。もちろん高速を使わなくて充分OK。小川に沿って県道を南下、対岸に見える朝日小川第2発電所へかかる橋で右岸側に渡って細い林道を進むと終点?に手作り感たっぷりの小屋のような簡単な建物が複数出現、ここが夢創塾で、そのすぐ手前が大地山登山口だった。駐車スペースがあるが登山者用のものか塾のものか不明だったので、林道を少し戻った駐車余地に駐車して仮眠した。
・夜明け前に出発準備をしている間に車3台が通過、この時期なので当然ながら初雪山登山者だろう。そのまま戻ってこなかったので大地山登山口前の広場は登山者用駐車場なのだろう。
・まだ薄暗い中を出発。装備はちょっと悩んだが念のための10本爪アイゼンにピッケル、それにワカンとした。今週の平日は気温が高い好天が続き、金曜日に寒の戻りでちょっとだけ冷え込んだが新雪の心配は無いし、逆に雪が締まって歩きやすいと予想された。このためスノーシューは論外だったがワカンを持っていくか悩んだ。結果的にはワカンもアイゼンもピッケルも使用しなかった。使ったのは日焼け防止の麦藁帽子と日焼け止め。
・大地山登山道の出だしはいきなりの急登。少しの間は杉植林帯なので花粉症の身には「イヤらしいが気温は0度くらいまで下がっているのでまだ花粉は飛んでいなかったので助かった。
・その後も急登が続くが効率的に高度が上がるので助かる。基本的には西尾根なので雪解けが早く全く雪が無いので登山道の存在は大助かり。この心配もあって今回のコースにしたのだったが。案内標識は無いが道は明瞭でライトをつけて登っても道を失うことは無かった。
・標高638m峰m付近でようやく残雪が登場。このまま尾根上を上がるのかと思いきや、夏道は南側を巻いているが残雪は尾根上ではなく南斜面に続くのでそれに従う。ここまで先人の足跡あり。たぶん単独だろう。
・トラバース中はブナの幹に付けられた赤ペイントが役立った。また。、現在地の標高が書かれたブナも点在、参考になった。
・標高700m付近で4人パーティーが右下斜面から登場。車の主だと思うがどんなコースで登ってきたのか?? このパーティーとはこれ以降は見える範囲での行動が多かった。
・標高740m鞍部以降でやっと雪が連続する。ここでルートミスして右手のピークに上がってしまったが北側に主稜線が見えたのですぐにルート修正。大きな時間ロスは無かった。鞍部以降は先人の足跡がなく先週のものと思われる古い足跡だけになった。どこで追い抜いたのか??
・鞍部から大地山まで基本的に雪に覆われた尾根上を行く。ブナが茂った広い尾根が続き危険箇所はない。雪質は今シーズン最高でつぼ足で全く潜らない。おまけに表面がクラストして摩擦が利き、多少傾斜があるところでも登山靴のエッジだけでサクサク登れた。なお、今回からおニューのい登山靴を投入。今まで使っていたものは2年位前から防水性能が失われたものを使っていたので、雪が解けない寒い時期なら浸水はなったが、今の時期のように日中の気温が上がってビチャビチャの雪だとワックスを塗っても大いに浸水していた。さすがに新品は防水性は問題なしで快適だった。重さも片足で200g近く軽量化した。初めてモンベル製の登山靴を使ったが、古びた靴下のしわが擦れてマメができたが登山靴自体が当たってできたわけではなく、1発目の使用ながらフィット感は上々だった。
・古い足跡の主が歩いたとき(たぶん下り)はかなり足が潜ったようで雪解けが進んでも浅い穴が明瞭に残っていた。少なくとも2人分あった。
・この尾根は噂通りに展望が最高で810m峰以降はほぼ視界を遮るものはない。日陰もないので日焼け注意。麦わら帽子は正解だった。尾根幅も広く尾根上に藪が出ている箇所は皆無で快適に歩けた。
・大地山山頂は平たく広大でどこが最高点なのか分からないほど。幕営した人がいるのか大きな雪穴が掘ってあった。この他にも東側にやや下った場所と大きく下った場所にも幕営跡があった。これは西よりの風を避けたためと思われる。
・大地山より先は大規模な雪庇が北側に張り出した太い尾根が続く。背の高い木はほぼ無く、大地山以西の尾根以上に大展望が続く。
・1223.1m三角点峰の南側直下のみ尾根が痩せて雪が割れてしまい尾根上は灌木藪が出てしまっているため、雪に埋もれた低いブナが生えた西斜面を迂回した。ここもアイゼン無しで通過可能だったが、雪がもっと固く締まった時間帯だとアイゼンが必要かもしれない。
・この迂回路より先は快適な雪稜が続く。ただし場所によっては北側に張り出した雪庇根元にクラックが入っているので注意。ずっと尾根幅が広いので少しくらい尾根の南側にずれて歩いても全く問題なし。傾斜もそれほど急ではなく危険個所は無く、最後まで気楽に歩ける尾根だった。
・最後の広大な斜面を登りきるとこれまた広大な初雪山山頂に到着。私が本日最初のお客らしい。まさに山頂に電柱が立っており、銘板によると北陸電力の気象観測施設だった。アンテナが付いているのでダムの水量管理用雨量テレメータだろう。
・山頂からは後立山北部と劔岳〜劔岳北方稜線がずらりと並んでいた。富山平野の向こうには能登半島も見えた。
・山頂は冷たい西風が強く長時間の休憩には向かなかったので、東に下った雪庇の縁で休憩。後続の4人組は山頂西側の1540m小ピークの影で休憩していた。
・帰りがけには合計5人の登山者とすれ違い、本日の登山者は私を含めて10人だった。
・大地山で最後の休憩をして下山。最後の杉植林帯が最大の難関だったが、多少目に違和感を感じただけで済んだ。そろそろ北陸も杉のピークは過ぎたのかもしれない。駐車場の車は出発時の3台から7台に増えていた。

 

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